INFO

  • 60才を前にしてナチュラルに始動、音大時代の同級生マサコちゃんとノブコちゃんによるピアノプロジェクト。第一弾ライブは、ひっそりノブコん家にての実験希少開催です。<詳細
    Premier Piano Live
    マサコノブコ Around 60
    2010/3/3@ノブコん家
    時:14:00〜
    券:1000えん
    問:0133-73-8690


  • FICTION、2010年プロジェクト参加者募集!<詳細
    FICTION project「mtu/watu」vol.1
    3月16日(火)〜WSスタート
    4月28日(水)〜WS2回目
    5月29日(土)30日(日)公演
    @川崎市アートセンター

    山下澄人のワークショップ
    in 旭川@たかすメロディーホール
    4月7日(水)〜11日(日)
    in 札幌@シアターZOO
    4月14日(水)〜18日(日)
    http://www.fiction.gr.jp

 

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ムトゥ/ワトゥ


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FICTIONがこの3月〜5月にかけて川崎市アートセンターで行う、新しいプロジェクト「ムトゥ/ワトゥ」のチラシをつくっていて、それができたので、ここにも載せますじゃじゃーん。ムトゥ/ワトゥ。たとえ演劇の「え」にすら興味を持てずとも、むしろ演劇の「え」にすら興味を持てずながら、でもたとえばこのチラシにムムムときた全部の人に、参加してほしいようなプロジェクトですよ。

これまで幾度か試みてきてとても楽しかった、FICTIONワークショップがあります。これは、新しく募るそのワークショップ参加者たちと、より、うーんと贅沢に時間を使って、より、うーんと贅沢に場所を使って、最後に作品発表として公演にまでこぎつけよう、というFICTIONワークショップの発展版、ビッグ&ロング&贅沢ラン企画の第一弾です。ムトゥ/ワトゥです。

突然だけど、つい先にも改めて思った、ワタシの知る人ったら、キーッとなるほどかっこいい人たちがばかりである。その人たちったら、たとえば主婦、たとえばホテルマン、たとえば写真家、たとえばモデル、たとえば社長、たとえばダンサー、たとえば画家、たとえば企業家、たとえば土建屋、たとえば美容師、たとえばDJ、たとえばミュージシャン、たとえば事務員、たとえばマスター、たとえばライター、たとえば先生、たとえば秘書、たとえばホステス、たとえば学生、たとえば定年退職者、たとえば病人、たとえば得体の知れない、もうそれはそれは多種多様なところにいる、かっこいい人たちだ。

じゃあ、ワタシはそれらの人たちの何にかっこいいと思うのだろう、と考えると、それはもちろん一定の基準を軸にした姿形のことではないし、一定の基準を軸にした肩書きのことでもない。たとえばなにかに一生懸命であることってわけでもないし、たとえば夢がある、とか、前向きだ、とか、行動的だ、とか、知識知能がある、とか、そんなことでもない。実績を持ってりゃ、技を持ってりゃ、知名度を持ってりゃ、他に左右されないガンとしたこだわりを持ってりゃ、それらを目指してりゃかっこいいか、ってとそんなことでも全然ない。明るくてハッピーな人ってわけでもないし、死ぬほど努力してる、とか、がんばってる、とか、発言力がある、とか、積極的、とか、そんなこと目指すのはむしろかっこわるいほう。

じゃあ、ワタシはそれらの人たちの何にかっこいいと思うのだろう、と考えると、おそらく一様に『その人がその人のままの姿に従事していること』なのだと思うんです。それが、キーッとなるほどかっこいいかと思います。それが、どんなに手ぶらでもネクラでも泣き虫でも痛がりでもちゃらんぽらんでも。まあだから、上にあげたような肩書きも、その『結果』ついてるものであって、なくてもあっても何でも、どうでもいいんだけども。普段なかなかクロスすることのないいろんなかっこいい人たちが芸術というものの中では、この場合、劇を切り口としては、繋がっていきます。

とにかくとして、勝手なことを胡散臭く言わせてもらうと、このプロジェクトに参加すれば、それがどういうことかとてもよくわかるよ、きっと、それで、それはものすごく楽しいよ、きっと。だから、まあまず自分がどこの誰であってもそのまんま参加してみてよ、ぷらっと。それはもちろん勇気のいることだよ、きっと。1歩踏み出すのって超めんどくさいしね、きっと。でもそんな感じが正しいと思う、きっと。って感じです。

さらに、勝手なことを胡散臭く言わせてもらうと、これによって山下澄人が、FICTIONが、1人でも多くの「かっこいい」人と出会っていくとして、それはそれだけでわくわくするし、願わくば、また「かっこいい」作品にも出会えるのであって、嬉しい。このブログを読んでるような珍しい全部の人、どうか今一度チラシをクリック、問い合わせまたは申し込みプリーズ。起こる場所は、アジアの日本の関東の川崎です。ムトゥ/ワトゥです。


てくてくてくてく


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出番じゃなかったのだけど、他スタッフの不都合により、忙しかったら出てくれる?、ってなってたから、22時近くに用事が終わってメールしてみた、どんな感じですか?、すると、今は誰もいないのだけどどーかなー、と返信がきて、じゃあ連絡もらったら10分でいけるようにしておくので、と返信し返すと、それだったらお客さん来ないかもしれないけど今から来てくれる?、となって、向かいまーす、お店についた。スチャっとドアを開けるとママが声をあげて笑った。まだ誰もいなかった。くるっくーくるっくー、屋根裏で鳩がないている。

いつからか、あからさまに、屋根裏で鳩がないている。はじめはそれを、古くなった冷暖房の装置がたてている音、と思っていたが、どんどんどんどん鳩になっていった。静かな日には、お客さんも気付いて驚く。きったねえなあ!どうにかしろよ、フンとか落ちてくるんじゃねえの!?と言う人もいれば、すごいじゃない!すごいじゃない!幸せが宿るしるしだよ!と言う人もいる。鳩の姿はママもワタシもまだ見たことがない。ぽぽぽぽぽぽくるっくーくるっくー、換気扇口から。その夜も元気だ。

テレビでは刑事ドラマ、木村佳乃と橋爪功と犬が出ていて、この犬ね人を殺しちゃったりするの、とママが教えてくれた。へえ、と言って画面を見てると、逃げている男が犬に殺された。バッカだねえ逃げるから殺されるんでしょう、とママが言った。追われた犬が撃たれて落ちた。あ!ああ、かわいそう、とママが言った。撃たれたのはしかし麻酔銃で犬は生きていたらしい。ドラマの終わりでは、その犬がものすごい精神力で食べるのを拒否して死んだ、となった。ぶはははは、で、犬も自殺したってか、いやー、とママが笑った。ワタシも笑った。

ため息をつきながら、テレビのチャンネルをママが変えた。冬のオリンピック選手たちが出ていた。小さい頃、坊主頭でめんこい顔して近所をうろうろしていた国母くんが、メダル期待のスーパー天才児と言われて、スノーボードハーフパイプの先から5メートルも上に浮いていた、あの国母くんが。真央ちゃんが見たかったんだけど、ママはもう一度ため息をついて言った、もう、やっぱり暇だった。

23時を過ぎて音沙汰のなし、今夜は交通費にもならないしお腹のすいた、そうねえおにぎりを買って中島公園を歩いて帰ろう、そう思っていた頃、からんからん、待望のお客さん4名の登場。ママは声をあげて、2年振りですねえ!まもなく、待望のお客さん3名の登場。ワタシは声をあげて、あけましておめでとうございます!待望のお客さん2名の登場。ワタシは声をあげて、どうもはじめまして!飲んで。飲んで。しゃべって。聞いて。どんどん。ぱふぱふ。じゃあウイスキーいれちゃえ。おー。じゃあモエピンあけちゃえ。やったー。モエピンよ?もちろん生パンくれるんでしょ。え生パンでいいんですか。きゃー。わー。どんどん。ぱふぱふ。ぴーひゃらら。。。。。(注:当店では生パンツの類は贈呈いたしておりません。)

24時を過ぎて、25時を過ぎて、本日も来ていただいてみなさま、本当にありがとうございました。ああ来てもらってよかった、ママ。ああ来てよかったです、ワタシ。いやー酔っぱらった、は、どないあれ気持ちよく仕事を終えた日のママの口癖。そのままママにいつもの焼き鳥やさんに連れて行ってもらうと、焼き鳥やマスターは言った、土曜日のくせになかなか流れが良くないね?ハイボール、レバ刺、キムチ鍋、雑炊、狭いカウンターにポツラポツラと入ってくる客は、おそらく仕事を終えた人々で、出てなかったでしょ?ウチもです、状況を報告し合うのがこの時間帯のここの挨拶だ。いやー酔っぱらった、26時を過ぎて、ああお腹いっぱい。

ママと別れて帰り道、1人でいつものクラブに寄った。焼き鳥やで繰り広げられた話では、どのお店もさっぱり、ということでまとまっていたのに、ここは若者でごった返してギュウギュウだった。なんとノーチャージのこのクラブ。時代が人を集めるのはこういう場所なんだろう。ワタシはここを経営しているファミリーのファンだし、どうしてもがんばってこのシステムでこそのこの感じを貫いてほしいからという理由で、どんなに踊りたいだけだとしても必ずお酒を何杯か飲んだりすることにしている。そういう共感をたくさん得てこそ、こんなにやっていけてんだよなあきっと、頭にメモ。遠くバブル期に大成功していた形態をいつまでも貫いてきたようなすすきののお店は、この年末年始にかけてもゴッソリ潰れた。

ところで、現在進めているFICTIONが始めようとする新しいプロジェクトのチラシ制作。これに際しても、同じことを思っている。例えば、成功例にのっとれることは、ひとつもない。以前と同じやり取りが、だから以前よりも要領のよく繰り返された時、疑わなければならない。何十年も存在してきてのち、その慣れていなさが、毎回のはじめてさが、ひとつひとつ考えぬく丁寧さが、何十年も存在している所以なのだ、と、FICTIONとのやり取りに、たった何年か越しで慣れてきているワタシが、遠くで近くで唸って唸る。ごおおおお。という音がする。まあこれは改めて、お楽しみに、ください。

そのクラブは相変わらず国際色も豊か、その夜となりで踊っていたのは、自称アフリカから来たばっかりのジャンベのミュージシャン37歳(かっこいい)だった。アーティストもビジネスマンも生きにくいはずの、世界の中の札幌に、まあよくぞたどり着きました、っていう経緯の世界から来たアーティストやビジネスマンとは、思っているよりもたくさんいるんだと知ると、なんだか知らんががんばらねばという気にいつもなって、それは大抵ここで。

ただ、この場所で一度話しかけられると、もうなかなか踊りを続けられないのは常であり(それを楽しむのがたぶんここの特色)、最近仕事帰りにここに寄る時は大抵もう口を開きたくない気分なので、この夜は20分足らずで踊りを諦め、この後壮大なアフリカンジャンベ人生を語り始めそうだった自称アフリカから来たばっかりのジャンベのミュージシャン37歳(かっこいい)の背中を1つ叩き、ナイストゥーミーチュー!と、早々にクラブをあとにした。

中島公園、てくてくてくてく。公演横にそびえるホテルでは、いとこのしんちゃんが料理人をしている、まもなく朝食に向けた出勤時間かしら。ふわふわふわふわ。おそらく昼間にたくさんの人々によって踏み固められたツルツルの道で、何度も転びそうになった。てくてくてくてく。黒皮の長靴フランス製め。滑り止め貼付けなければ。てくてくてくてく。月はおぼろ。凍った大きな池には足跡が。今落ちたら誰にも助けてもらえないよね。ふわふわふわふわ。猫がワタシを見つけて止まり、ワタシも止まって見つめ合った。にゃー。動かない。にゃー。にゃー。にゃー。逃げた。てくてくてくてく。川は凍らずに、てろてろと音をたてて流れています。てくてくてくてく。このひらがなの組み合わせの見た目は割と好き。てくてくてくてく。


デブやホネやチビや


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今年になってから熱帯魚を観察している。

ずっと底に頭くっつけてゴミとかうんことかをばっかり食ってるらしいデブは、みるみるうちにものすごいデブになっていき、同じ種類のもう一匹とは、まるで同じ種類とは思えないほどデブになった。このデブのおかげで水槽はキレイなのだけど、ゴミとかうんことかばっかりでなく、エサをやると、まるでデブとは思えない誰よりも俊敏な動きで、全部を独り占めしようとするから、その瞬間ばかりは、オイコラデブ!ウンコ!と思う。

同じ種類のもう一匹と、デブとの決定的な違いは、デブじゃない方は、食べ物を口に入れると一旦口を底から離して全身を底と並行にし、しっかり静止してから租借運動ムシャムシャムシャとやるのだけど、デブは口を底につけっぱなしのまま食べ物を口にするのとムシャムシャムシャを同時にやります。そうやってデブは四六時中ケツを上にあげた体勢でいるから、デブじゃない方は、しっかり魚みたいだけど、デブは、風船みたいなのだ。

ブルーの光ったネオンのヤツは、13匹いたけど5匹死んで、今は8匹になった。ネオンは大抵全員で同じ方を向いて泳ぐのだけど、その中にも、全然デブに動じないネオンとか、デブのおこぼしにうまくあやかるネオンとか、背骨曲がっていくネオンとか、隠れて出てこないネオンとか、呑気でエサにも執着がなくていつまでも小さいネオンとか、ブルーっていうよりもグリーンになっていくネオンとか、たぶん次に死にそうなネオンとか、いろいろいる。

身体が透明でホネが泳いでいるようなホネは、ホネというだけでなんだか神経質に見えるのだけど、3匹いたのが1匹死んで、今は2匹。昼間は水草のそばで2匹そろって前にも後ろにも動かない。自分が水の中にいることを考えると、泳いでいることよりも、止まっていることの方が見るに不思議です。ホネはエサを与えてもあまり動かずに、デブがバラまいたものが目の前フラフラ来た時にだけときどきパクッとやる。

このホネ、一見ものすごくおとなしくて仲良しこよしに見えるこのホネ、もともと行動はバラバラだったのに、急激に仲良くなった瞬間がはっきりとあります。それは、ネオンの一匹がはじめて死んだ時だった。ネオンが死んだ朝、急に連帯感をもって寄り添うホネらから、アイツを殺ったぜ、よしよくやった、と観察者の耳に聞こえたのだ。その後ネオンは1日に1匹ずつ死んでいったのです。

ということで、ホネを睨みました。真相を確かめるために、夜の水槽を観察。すると、ホネ、電気を消して暗くした途端に、ほんとにその瞬間に、昼間の様相からは想像もつかない動きをみせました。どぴゅーー。ずばばばばばー。っと、なにせ身体は透明、周りは暗いので、ほとんど姿が消えた状態で。夜はコイツらの天下なのだ。岩陰に隠れるネオンたち。お構いなしにもぐもぐやるデブ。

結局のところ、ホネがネオンを攻撃する決定的瞬間は捉えてられなかったので、真相はわかりません。それに観察すればするほど、彼らの世界のできごとを見た目で観察者が決めつけることはできない。ネオンは5匹死んだところで止まり、8匹はずっと元気だから、5匹はただ弱かったのか。その後にはホネが一匹死んだから、もしかして8匹によるネオンの逆襲がはじまったのか。それとも、そのホネもただ弱かったのか。わからないけど、まあ、できればもう死ななければいいのになあ。と思いながら、こちらは観察しかできないので観察を続けているところです。(ちなみに透明なホネは、死んだら真っ白になった。イカみたい。)

で。以上が死んだヤツも含めた水槽の中にいる全部だったのだけど、先日なんと、突然見たことのないチビが一匹現れました。どれくらいチビかというと、小指の爪が1ミリ伸びた、その伸びたとこくらいのチビで、一匹だけぴょんぴよんぴょん跳ねるようにして泳いでいる。子どもか?でも一匹だけ?途中で加えた水草にタマゴでもついていたんだろうか。それとも、ただのデブだと思っていたデブはお母さんで、デブじゃない方はお父さんだったのか。ここで最もわかりやすいと思い込んでいたデブ族にも広がる神秘。

子どもをタマゴからかえして育てるのは難しいと言われているらしいけれど、チビはたくましく一匹だけでどんどん大きくなり、あっという間に小指の爪の半分くらいになった。するとはっきりと、その形がデブ族になってきました。床のゴミを食うヒゲもいっちょまえに生えている。観察者がどんなにひやひやしようと、平気でホネの目の前で挑発ダンスを踊ったりして。わからないけど親ではないかと思われるデブは、しかしチビには少しも寄り添うことなく、相変わらず食い散らしていて風船。

みんな仲良く大きくなあれ。食ってやる。


ルーティーン破壊


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その日、起きたら車が埋まっていて、外に出たら真っっ白で、真っっ青で、眩しすぎて、きらきらきらきら、眩しすぎて眩しすぎて、全っ然目が開けられなかったの、ずーーっと!痛いんだ!きゅーっと!光に身が縮まるんです!でも広いの!寒いのに!あっつくて!すごい!ぎゃあっと言った。

あれは果たして作れるだろうか。伝えられるだろうか。小学校3年生の時に初めて書いた「雪の女王」っていう詩を、そのときの真っっ白の上にキラキラした色を、思い出しました。一生思い出さないかもしれなかった。

日々を夜に動けば、早朝に起きた時に、すごいの。ご飯を食べていたら、パンを食べた時に、すごいの。好きな映画を見ていなかったら、しばらくぶりに見た時に、すごいの。誰それと会っていなかったら、誰それの声を聞いた時に、すごいし。7時15分に家を出ていたら、7時に家を出た時に、すごい。ブーツを脱いで家にあがると、ブーツを履いたまま家にあがる時に、すごいよ。ここに住んでたら、あそこに行った時、すごいね。病気だと、健康な時、すごいじゃない。健康だと、風邪をひいた時に、すごい。

ふわんふわんな日々にも、そこに生き続けている限りある程度のルーティーンができます。
ある程度のルーティーンがあって、それが乱れる、あるいは乱す、に見える。
ある程度のルーティーンがあって、それが乱れる、あるいは乱す、に生まれる。
ある程度のルーティーンがあって、それが乱れる、あるいは乱す、にしか生まれない。
乱れっぱなしは、それもまたルーティーンなんだけど。
大事なのは、ある程度のルーティーンがあることと、乱れる乱すこと、そのどっちも。

急激に色んな時間を欲しては、なんだか近頃、すっかり時差ぼけでふああ。


マサコノブコ、始まり


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マサコちゃんとノブコちゃん。2人は出会って、ピアノの世界で、それから約40年もの月日が流れた。けれども2人は約40年ものあいだ、お互いのピアノを聴いたことはありません。出会った世界の強いられた競争、そこにあるピアノを本能で憎んで、その後約40年ものあいだ結びついてきた2人がここで初めて共演を試みるとき、そのことはこんなにも重要でなかったです。

マサコちゃんとノブコちゃん。2人は出会って、ピアノの世界で、それからそれぞれの土地で生きてきた。それぞれに、時に演奏家として、指導者として、妻として、母として、女として、人として。マサコちゃん、今年もおいしいみかんを送ってくれてありがとう。ノブコちゃん、エビが届いたよ。マサコちゃん、地震大丈夫だったの?ノブコちゃん、これノブコちゃんならどうするかな?

マサコちゃんとノブコちゃん。生きてきた。ピアノがあった。だからただそれだけの、2人の素敵なプロジェクトがはじまります。静岡のマサコちゃんが北海道のノブコちゃんちにやってきて、ひっそりピアノで再会をする第一弾ライブ。どんな音がなるか、どんな所に向かうかは誰にもわかりません。この始まりに素敵なイラストを寄せてくれて、山下澄人さんどうもありがとう。

マサコノブコ Around 60
Premier Piano Live.
Date:2010年3月3日(水)14:00〜
Place:ノブコんち
Ticket:1000えん
Tel:0133-73-8690(要予約)


メールでもどうぞお問い合わせください、お待ちしてますわね。
yuriesuper59@gmail.com


年末から年始


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写真は、年末6美女1美男カラオケ大会の模様。

かつては、ろくに言葉も交わさずに同じ部屋でパソコン爆打ちして血の汗を流しあった仲。はたまた、ろくに寝むりもせずにカメラとペンとノート抱えてアーティストを追っかけ広い大地を激走しあった仲。はたまた、巻き舌駆使してジャパニーズ・イングリッシュを世界に放出し合った仲。元気だったね。

いまやそれぞれがどこで何をしているのかそれぞれがあんまり知らなくて、やっぱりこの日もあんまり知れないまま終わったけど、ちらり知るに、ずばり見るに、どうやらそれぞれがびっくり素敵そうだけど、それら紹介も機会があったら追々として、まあこんな感じでめんどくさいことは抜きに、まあこんな感じでこれからも年に2回くらいはキョン先生のホテルカリフォルニアから山口百恵までの熱唱に耳塞いだりしながらこんなに思いっきり笑ってたら、もしかしてすげえ楽しいのではないのか。号令かけてくれて(カエルとトマトに似ている)和美くん、超ありがとうございました。今年も2回くらいよろしくお願いします。


大晦日、ばあさんがいなくなって初めての年越しは、じいさんが1人住む白老へ。

改めて、女のみが労働するこの一族の年越しに、ばあさん抜きで労働に参加すると、ばあさんは偉大だと知るのです。ばあさんはこうしていた、あ、ばあさんはこうしていた、そんで、ばあさんはこうしていた、それから、ばあさんはこうしていた、あと、ばあさんはこうしていた、何度も言って、だからその度、ひええ、ばあさん、と、女同士でつぶやいた。

それにしても、ばあさんがいた頃よりも、びっくりするほど綺麗に整った無駄な物や埃のひとつもない屋敷。ばあさんの見よう見まねでやってみた、と出てきた少しも料理したことないじいさんが種巻くところから作った大根の漬け物は、ばあさんのよりも優しくて繊細な味がした。そうして年が経ってもまだばあさんと泣いている、じいさんもまた、まったく偉大だよ。一緒に住むかとお誘いを受けましたら、ああこんな暖かいとこで毎日温泉入ってじいさんと大根育てて漬け物つけるもいい、と本気で揺らぐ。外は猛吹雪なのに、天然の床暖房、みんな裸同然で、あっついあっついハワイのようだ、床で寝るな、やけどする、と言い合って、年越しの瞬間は眠りこけていました。


明けまして、ワタシら兄弟3人と母で石狩へ。

ひょんなことから、オマエの腹はそろそろ超ヤバい、ということが思いっきりバレて、力比べ、筋力チェック、武術講義へと熱くなる。とりあえずあまりにも腹のヤバいワタシが断トツで弱い。ダンサーながらどちらかというと中国武術を日々鍛錬する弟の強度は歴然としていて納得も、なぜなぜ、例えばケーキ職人の妹が。ケーキばっかり食ってるくせに。と、バカだな、調理は手でできると思うな、膝を使うんだ、膝、と、彼女が「泡立て」をする様は、まさに全身筋力トレーニングなのだった。

全身運動、ピアノもそうだ、といつものようにピアニストが参戦する。そうか、そうだ、何事も全身だ。何事も全身で取り組むだ。たとえ物を書くのだってそうだ。かのゲーテは立ち机で書いたそうじゃないか。と言ったら、わっひゃっひゃ、って笑われたけど、それはワタシのする全身書き真似の様が滑稽だっただけで、ゲーテの立ち机はほんとだし、書くも全身、考えるも全身、だってほんとだろう。指先や足先や顔先でちまちまとできることなんて、そう考えるとたぶんない。

そのまま、いかにして全身の力を一瞬の拳に持っていって打つか、はたまた回し蹴るか、伝授されて、座布団つかって、ばふばふはあはあどたどたばちゃばちゃやったり、首根っこ挟みこんで振り落とす、顔面蹴り、エトセトラ、ひいひいふうふうぜいぜい、結果、弟がワタシに下した判定は、オマエは無理だなあ、センスがなさすぎるなあ、危ない、ダメだ、絶対に渡り合うな、どうする、武器を持つか、それしかない、スタンガンか、あとは、噛みちぎり。わかりました、スタンガンか、噛みちぎり。ワタシやどんな状況に突入するのか。しかしただの表面力じゃない技らってやはり、東洋がすごいと思ったとき。


2日、本物の全身体エキスパートと会いに混雑している札幌駅へ。

そんな夜の次の日だし、大晦日に目の前で格闘技観戦する、自らもどんどん格闘家になっていくオリエから、青木がバキっと折った時の話なぞ聞いてぞくっとした。年々、一度は目の前にしてみたい。ということで年始のワタシたちの恒例となりつつあり、駅内のイングリッシュパブで昼間から2人でビール飲むの。たくさん。フィッシュ&チップスと。

かれこれオリエとたまに2人で会える時は、たいてい丸2日間くらいしゃべり倒してようやく落ち着いていくのだけど、なにせこの日は数時間だけの限られた会合だったから、のっけから2人とも早口でどわーっと行ったんだけど、案の定全然足りないし、別れたら話し忘れた聞き忘れたことだらけでガビョーンつって。別れ際に歩き出すと途中で降り出した雨のことも知らず、気がついたら頭びしょびしょになってて、キャアじゃあねまずはねまずはねキャアばいばいガビョーンつって。ピヨピヨっつって。


3日、ロッキー見て北海道神宮に行きました。

年末にどこかのチャンネルで、映画「ロッキー」の全作を放映してたので、お願いお願い全部録画してください、と頼んだことをすっかり忘れていて、はい「ロッキー」とわざわざ年始に用意してくれたのに、なんで「ロッキー」??とワタシに言われたかわいそうな偉い人がいる。のだけど、だから全作のうち「ロッキー」と「ロッキー2」だけ横目でときどき見た。

関係ないけど、それ横目でときどき見ながら思ったのは、自分の美しさを自覚した人、自分の強さを自覚した人、自分の才能、自分の長所、などなどを自覚した人は、もう自覚していないころの美しさや強さやなどに、戻れないのだなあということを強く。それを悪いこととは思わないのだけれど、自覚していない美しさや強さのことを、最も美しくて強いなあとワタシは思うのだと思った。もちろん、強い意志を持って、あるいは自然に、いつまでも自覚しないことは可能だし、そういう人はいる。けども、注目されるほどに美しく強くなるほどにたぶん難しいことです。

おみくじは、大吉。一緒にいたうちの1人中吉の人に、大吉様、今年は大吉様のためになんでもします大吉様、と言われて、みんなにごちそうしてくれて、わあ、2010年、この中吉の人と一緒にいればご飯が食べられる。そうなのか中吉、と聞いたら、もちろんです大吉様、と、そのあともことあるごとに、大吉様、大吉様、と色々してくれたので、大吉でほんとうによかったです。しかし中吉の人は、中吉なのに、1人でひいたらとても幸運な中吉なのに、こんな図々しい大吉の人といるだけで実質大凶みたいな感じで、かわいそうだなあと思いました。

今年もどうぞよろしくお願いします。
まずはまずは。

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クリスマスレッド


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28歳のユリエちゃんなにしてんのー!?え!?え!?予定ないのー!?なにしてんのー!?帰ってー!?こんなとこにいないで帰って帰ってー!最もよいのよー!?28歳よー!?活用してー!?年はすぐとるのよー!?えー!?えー!?えー!?えー!?永遠に申された、お店が終わったあとの、ママとみかちゃんと、焼き鳥&おでん屋さんにて。わはは。

今年もお店でささやかに過ごしたクリスマスデイズ。気付けばこのお店で皆様にお世話になりはじめてより1年が経ちました。ママとするプレゼント交換も、シャンパン乾杯も、ケーキ半分こも、2度目なり。出会ってきた皆様ありがとうありがとう。どこかで良いクリスマスを過ごされましたように。

ワタシがこれまでどこでどのように日々を過ごしてようと、でもクリスマスに何か特別でエロティックでドラマティックな予定があった試しなどないんだなあ、たぶん。しかしながら、なにしろ毎日がスペシャルデイズで楽しいですから。それはもうほんとうです。毎日サンタさんいます。思い込みって素敵なクリスマスよりも素敵なものです。それはもうほんとうです。

結局、ほら、あん時のクリスマスは、どこぞの王子様とホテルの特別宿泊プランでクリスマスディナーして、きゃはは、ってのも、ほら、あん時のクリスマスは、ママとみかちゃんとレバ串食べて叱られてフォローされて、だはは、ってのも、ほら、あん時のクリスマスは、寝込んでどうにも動けなくて、やはは、ってのも、ほら、あん時のクリスマスは、彼氏と思ってた人の奥さんという人が出てきて何もわからぬまに顔殴られて、どはは、ってのも、おんなじだけ笑えるとして、誰のどんなクリスマスも誰のどんな毎日も楽しい。

すると、どこかで良いクリスマスを過ごされましたように、ってのも、なにもどこかでクリスマスに良い思いをしましたように、ってことでも別になくて、このクリスマスもどこかでまあまあ生きてますように、ってくらいのもんかね。そうです。

そうそう、今に始まったことじゃないけど、アナタのブログに興味があるというか、アナタに興味があるというか、ハタノ家に興味があるんです、と言われるのは。最近のエントリーより、またホウボウで反響あるハタノ家のみなさまで、ワタシはありがた面白いのですけど、いささか出しすぎてすいませんか、ハタノ家のみなさま。ハタノ家のみなさまは、どのように過ごされたか、クリスマスも音沙汰ありませんでしたけど、たぶん元気で、ささやかになんかしたかと思います。

アナタだけなぜ1人で暮らしているのか?近いのに?仲良しなのに?貧乏なのに?問われて考えてみましたけど、おそらく、いろいろ無理矢理こじつけることのできる数ある理由の1つに、ふと、ハタノ家のみなさまのことをワタシがこのように見える、ためではないのか。と。内側からは、なかなか内側を表せません。

そうね、これに限らずの何事を対象にするにも、見つめるものがあるとして、愛でるものがあるとして、どうしてもあってしまう姿なんて、つかずに、離れない、じゃないか。どこかの猫さんのように。物理的な距離なんかはともかく。そんなの寂しい?そんなの浅い?そんなの冷たい?そんなの遠い?そんなのわかりにくい?そんなの味けない?果たしてそうかしら。もちろん、つかずに離れない個と、つかずに離れない個が、一緒になった時はきっと、百人力ですと思います故、どうぞ試してみてください。

朝焼けだー。ピンクー!


はたのけプラス


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どんだけ実家帰ってんのかしら。どんだけそれしか載せてないのかしら。こんばんは、ハタノ家ブログです。5人そろったのは、でもとても久しぶりでしたね。ようこそいらっしゃってくださいましたのは、ようさん(左下ゴッドマザーの弟)と、めぐちゃん(右端の人の彼女)。

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オヤジの永遠のロックですと、BLUE HEARTSをグワングワンかけながら、ようさんが4時間かけてつくった、ぷりぷりカジカのイタリアントマト風煮をいただきました。ごんさんが大量にくださった、はたはたの飯寿司をいただきました。まさこちゃんが大量にくださった、みかんもいただきました。ようさんが持ってきてくださった、博多明太子と共に、焼酎中々もいただきました。どうもどうもみなさまどうもごちそうさまでした。

あまりにも振りまく空気や佇まいが似ているので、ゴッドマザーは予てより、右端の人のことを、ようさん、と呼び間違えます。めぐちゃんは、そんなゴッドマザーの気持ちがわかるー、と声をあげて笑いました。ダンスのDVDを見ながら、みんなでやんややんやと言ったり、いろいろしました。翌朝、今回のメインの目的で青森へ向かったようさんは、無事に青森にたどり着けず、まっすぐ東京に戻られたようです。

みなさまお元気でおられますよう。
北国は大雪で、帰りついたワタシの小部屋は冷凍庫でござるぶる。バイトへ。


12月1日だより


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11月30日、主役のピアニストのもとに駆け寄ると、主役のピアニストは、不在のハンターから贈られたダウンジャケットを着てポーズを決めた。なんかその白頭いいです。オオカミみたいです。

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いつの間にかこの家のベストポジションをぶんどっているもう1人の主役は「お父さん」でした。不在のハンター(本当のお父さん)が残してったシャンパン。サーブするのは、忙しいケーキ屋さんから帰ってきたケーキ職人。「お父さん」をもお父さんをも寝ながら指図できるケーキ職人。

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だからそして「お父さん」が見守る中、メス3匹でささやかな前夜祭をしました。主役のピアニストが手にしているジュリエット・グレコのパンフ、この前ブログに書いたやつで、あのライブはやっぱりケーキ職人からのプレゼントだったみたいです。粋です。

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12月1日、朝の5時からバリバリとフランス語の勉強をしていた粋なケーキ職人は、9時を過ぎるとスーパーに電話して「もしもしすみませんマスカルポーネはございますか」なんつって、あっという間に大量のティラミスをこさえます。

ワタシはというと、ピアノに向かって気合い入れて爪を切ったも、弾き始めて5秒でケーキ職人からアシストの指示が飛びましたからやめました。一生懸命アシストするほど邪魔になりましたからそれもやめました。

できあがったティラミスと言ったら。セボーン!メルシー!マドモアゼール!チンチーン!サンテ!(しかし、ティラミスはイタリアです。)

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昨晩、皆が寝静まった後にダンススタジオから帰ってきたこの家の一番若いオスが、のそのそ起きてきてダンススタジオに行くというので、車で送ってもらうと日が沈んでいきました。休みのケーキ職人もフランス語のレッスンに出かけ、束の間の1人を楽しんでいるであろうのぶこさん、お誕生日おめでとうございます。

12月1日は、手帳の日、映画の日、でもあるそうです。
新しい、のぶことお揃いの、赤い手帳を、ひらきました。
今シアターキノでやっているというパティ・スミスの映画見たいけど、バイト行きます。
http://theaterkino.net/
http://www.pattismith-movie.com/


あいやいやい


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秋の寒いけどあったかい。秋の暗いけどあかるい。夜。夜。夜。じたばたせども人は去る。じたばたせんとも人は戻る。ふと思い出す。自然に寄りそう。ほんのり笑う。誰ともなく。誰でもいい。誰もがいい。その時、それぞれの奥が。奥が。ぶわっと言った。ぶわって広がって、クモの巣のように、何次元にも、めまいがしそう。言葉の無く、知る。ただただ全部、見える。それなのに、彼らはまだ笑うのです。その一つだけを追いかけて語られるある人生のドラマなど、ああもうなんと、無意味。


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三番方節が聞こえる 「三番方節が聞こえる」波多野信子SOLO/2,500円(税込)

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