--年--月

--日

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2011年01月

29日

Kitakukou

君、なにかやりなさい。ほーい、じゃあなにか、なにか、なにかなにか。君、はやくやりなさいはやく。わ、は、は、じゃあこれ、でいいですか。君、そんなの知らないはやくやりなさい今!今!わかりました、じゃあこれを。君、やっぱりプライドをやりなさい。プライド?プライド。。君、はやくやりなさい。えーと、がんばります。君、はやく!

として、ワタシがプライドをはじめると、その人は、目を瞑って下を向いた。しばらくして、深い息をしはじめた。あれ、寝ちゃったの?横から笑って覗き込む女、拝む女。ワタシも笑って、続けながら片手間に仕事をする。と、下を向いたその人は顔を上げた。君!!!!!うあ、はい。それから最後までプライドにド集中する。ワタシハイマ、アナタヘノアイダケニ、ワラッテ、ナイテル。はい!遠くから拍手が起こって、その人は目を瞑って下を向いたまま、眉間にシワを寄せていた。

おおおおおおお~♪と、声をあげてその人は、はじめるのだ。プライド、会ったんよ、その彼女と。その人は、横を向いて片足をあげ、ゆっくりと黒い靴下を上にあげた。もう片方の足をあげて、同じく黒い靴下を上にあげた。君!きいてるのかあああああああ~♪聞いてますよ、どこで会ったんですか。

平岸、でも、あそこに行かなければ、あそこ、あそこに行かなければならなかったから、あー、頭やる、ほら、美容の。美容院ですか?ちがう、平岸で彼女がのって、僕が反対からのってええええええええ~♪途中で会った?そう、君!僕が話しているんだからあああああああ~♪あ、はい。おしぼりください。あ、はいどうぞ。ちがう、冷たくびしょびしょにしてください。あ、はいどうぞ。

彼女の父は、校長先生。その人は、隣の席に手をおいて、カウンターに向き直り、おしぼりをとっておき、また隣の席に手をおいて、カウンターに向き直り、また隣の席に手をおいて、カウンターに向き直り、しばらく目をしばしばさせた。36歳か37歳だ、あ?そうだよな?え?昭和42年だからあああああああ~♪君、何歳?昭和42年だったら、えーと、43歳か44歳。うそだ。え、そうですよ、たぶん、ワタシが56年なので、いちにさん。そんなことおおおおおおお~♪はどうでもいいいいいいいい~♪

僕が、いっちばんくらいにだいっっすきだった人。もう会ってないんですか。僕、連絡先はすぐ消す、僕だから。うん、そーれーで、美容院に行かなければならないって帰って。彼女が平岸からのって、僕が反対からのって、途中で会ったから、デートおおおおおおお~♪したああああああああ~♪その彼女が、いっちばん先に歌ったあああああ~♪プライドおおおおおおお~♪なるほど

プライドの直後に別の席でやっていた、望郷じょんがらが終わった。その人のこぶしも止まった。ワタシは望郷じょんがらの席に移った。

すいませんねえ、こっちはド演歌ばっかりで。いいですよ、ド演歌、どんどんやってください。あのねえ、若者は忘れてるんですよ。日本人はねえ、この心を忘れちゃいけないって思うんですよ。はあ。らりるれろ、もはっきり言えなくて、日本人がなにを歌うんだって思うんですよ。らりるれろ。

そうですよ、なんですかあの、うぁうぃうーうぇーうぉ、って、ら、り、る、れ、ろ、だろ!って思うんですよね。らりるれろくらい、はっきり言え!って思うんですよね。ああ、父もいつも言ってました。そうですか、ら、り、る、れ、ろ。ですよ。うぁうぃうーうぇーうぉじゃない。はい。横文字だか何だか知らないけど、なにが、うぁうぃうーうぇーうぉ、だ、ら!り!る!れ!ろ!って言え!ってんですよ。そうだ、よし、じゃあ、なに入れましょう、演歌

うぁうぃうーうぇーうぉって、うぁうぃうーうぇーうぉってなんだ、あれで日本人が何を歌えるか、ら!り!る!れ!ろ!だって!!!ら!り!る!れ!ろ!ら!り!る!れ!ろ!って言え!!!言えよ!!!そこが違いだ!!!!!俺はうぁうぃうーうぇーうぉじゃない!!!!ら!り!る!れ!ろっ!!!カウンターをドシン!!!!

ワタシは小さく、ら、り、る、れ、ろ、と言ってから、2人で北空港。
スポンサーサイト

2011年01月

09日

Grandma & Ma

4c7e24026c6c5.jpg

彼女は、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、と、首を横に振り続けた。ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう

2011年01月

08日

Non-Resistance

こちらに向かって来る。それは突然目の前で、大きな音を立てて巨大化した。ごがんがご!って言いました。ワタシは舌を出して、ツバをはいた。そのままバチンと音を立てて、ワタシの顔にあたったのだ。すぐさま、んあっと、鼻の上の方が熱い。熱い水が、鼻の穴からまっすぐに、下に落ちた。それから、だだだと落ちました。赤いのだった。顔に手をやると、鼻があった。鼻は、目と目の間から、下に通っていた。

振りあげて腕を、力いっぱいに下ろす。そのまま振り回そうとするのだが、すぐに腕はビクとも動かなくなった。噛み付こうとするのだが、もう1度バチンと音がなった。それから、だだだと落ちました。また、赤いのだった。全身から放出される力は、捉えられてどこにもいかなかった。

仕方がないので、もう1度バチンとなる前に、全部の力を抜きました。膝が、がくんと折れて、天井が見えた。ふわりと支えられて、ゆっくり下がり、それから床の赤に、手をついた。目の前の引き出しには、包丁が入っていた

上半身を起こしました。右耳から何かがあたって、左側の床に叩き付けられた。上半身を起こしました。左耳から何かがあたって、右側の床に叩き付けられた。上半身を起こしました。右耳から何かがあたって、左側の床に叩き付けられた。上半身を起こしました。左耳から何かがあたって、右側の床に叩き付けられた。上半身を起こしました。

上半身を起こすのをやめました。右半身を下にして頭を抱えた。しばらくすると、左腕ばかりが痛い。頭を抱えたまま左半身を下にかえた。すると、右腕も均等に痛くなった。

はた、と全部がとまったとき、どこかからテレビの音がした。ふたつは、1歩も踏み込まず、両腕を上げて、目を見開いた。人のある方へ、人のある方へ、歩いたのです。そのまま、数百年の年月が流れた。

2011年01月

05日

Ai in Paris

パソコンの画面に藍。大きく藍。藍の奥、白い壁には絵がかかっていて窓、ランプ、本棚、ベッドの上の赤いクッション。藍は白い服で、色とりどりのスカーフをまいていた。藍がいつもしているそのスカーフは、いつも違う色に見えた。その時は、えんじか緑か青に見えた。

その絵はなあに?と、前にも聞いたから笑ったのだ。画面からでは、白に黒い線が引かれていることしかわからず、藍は前にもカメラをその絵に近づけて見せてくれようとしたが、線が足りなくてうまくいかずに笑っただけだった。

なんの本?とは聞かなかった。前に聞いた時は、前の住人が置いていったのだと教えてくれた。なんの本だったかは、聞いた気がして、忘れてしまった。ランプだ。

髪をのばしたいなあと、また思う。髪をのばしたいなあと、また短く切った後ろ髪を四六時中触りながら、よく思う。前には、垂らして顔のまわりを覆っていた、藍の分厚くて長い髪の毛は、後ろにゆるく束ねられていた。

そのチーク、そっちで流行っているメイクなのか、と前に聞いた時は、メイク?してないけど、と言っていたが、やっぱりメイクをしているように、その時もチークに。痩せたのか?太ったのか?代わりにワタシは、いいなあ、と言った。へえ?と、藍は言った。

さっきから藍は口を動かしている。なに食べてるの?これ?ガム。

ねえ、ちょっと立って。後ろ行って。その窓のところで。ひとまわりしてみて。

藍は、寒いんだよねえ、と言って、ゆっくりと立ち上がる。それまで見えていなかった膝掛けが、机の下からごっそり現れて、膝掛けがそのままドサッと落ちた。藍は、落ちた膝掛けには目をやらず、そのまま後ろに行って、その窓のところで、ゆっくりひとまわりした。のだったか。ワタシは、膝掛けのところを見ていた。

白い袖がふわりとして、色とりどりのスカーフは画面いっぱいになって、再び、大きく藍になると、さっきまで白かった窓に、暗くぼんやりと建物のようなものが現れた。

あのねえ、そっちのガムってそんなに大きいの?や、これを、全部、口に入れた。と画面に映った、グリーンの箱。藍が口をあけると、口いっぱいのグリーンは、にょおと飛び出て、宙返りし、こちらを向いて、あっかんべーとやったあと、引っ込んだ。口寂しいからね、と藍は言った。

日本人がいっぱいで。外国人がいっぱいで。外国人の研修制度ばっかりで。うん。それで事足りちゃうから。地元の人の雇用が減って。そう。地元の人の雇用を増やすために。それで、法律が、変わったんだって。くちゃくちゃ。30歳までにまた溜めなくちゃ。そっちで。ワーホリ使いたいから。そうか、ワタシ、そうだ、今年30歳。

おせちはつくったの?と、藍が聞いた。なーんにもしてない。と信子が答えると、ええええええ!と目を丸くした。たーくさんつくった。と信子が答えても、ええええええ!と、まったく同じ調子で目を丸くした。

藍は、それじゃ、と言うと、さようなら、気をつけて、良いお年に、バイバイ、またね、次は、と手を振ったりしている間に、あるいはそうする間もなく、またブチッと切りました。クリスマスカードは、まだ届いていないみたいだった。

2011年01月

04日

Restart

NOTHING MAKES EVERYTHING.
EVERYTHING RETURNS TO NOTHING.

CONTACT

TWEETS

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。