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2000年05月

12日

DAVID LYNCH 01

はじめに

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代表的な現代の映画監督の中でも、最も明白に全ての芸術分野を網羅するデビット・リンチ。彼の作品を通して、映画は、絵画、音楽、他の様々な芸術形態と、直接的に結びついてきた。とはいえ、リンチは、彼だけが持つ秘密の矛盾の中、例えば21世紀前半10年間で最も良い映画の1つと評された「マルホランド・ドライブ」に熱狂した全世代にとっての、ずば抜けて優れた監督、というわけではない。全くもって自由な年月を通し、ロングランのカルトTVシリーズ「ツイン・ピークス」からカルティエ現代美術財団でのギャラリー展示への移行、またディノ・デ・ラウンティスの超大作「デューン」からデジタルビデオ作品「インランド・エンパイア」への変貌など、リンチとは、生きるパラドックスである。全くのアメリカ人ながらヨーロッパ人にプロデュースされ、1950年代に心を奪われながら最新映画技術を用い、トランセンデンタル・メディテーションの支持者でありながら人間の魂の超越した深みに魅了される、この「ブルー・ベルベット」と「ロスト・ハイウェイ」の監督は、可能な限りの矛盾をもって楽しむのだ。このことが、彼の作品をしばしば解説を要する謎に包み、全ての芸術分野に大きな影響を与える。

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本質的にリンチは、滅多に挑戦を受けることのない、独立と習熟があらゆる行為に現れる何よりもの芸術家だ。彼は自分の無意識に直接的に触れ、また、あっと言わせるような超現実世界への降下で聴衆の無意識にも触れる。イザベラ・ロッセリーニやパトリシア・アークエットを最良の効果で撮ってきた監督は、まだなお私たちに提供する驚きを蓄えている。彼は、たくさんに別れた部屋を持つ彼の宇宙世界へのキーを明らかにするのを頑なに拒む事によって、彼の作品に対する聴衆にも解説者にも、全てのファンが参加を熱望する刺激的な宝狩りを提供するのだ。私たちは、アメリカのひっそりとした山岳地域から、国際的な名声の頂点までのルートをたどることで、議論を引き起こし続ける男の神秘と一連の作品を解明したい。

※原文 Masters of cinema "David Lynch" by Thierry Jousse

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